マンモスYUKA 動くかもって

少女マンモス YUKAが動くかも

 

びっくりするニュースがながれてきました。

2万8000年前の細胞が動く状態で残っていることが

近畿大学研究チームによって発表された。と言うのです。

このマンモスはYUKAだと言う事です。

 

特別展マンモスYUKA 

 

 もう6年前のこと、私はこの貴重な個体を横浜まで見に行った。

ケマンモスのメスの子供YUKAはこの時の目玉で、世界初公開のおまけつき。

年齢は6歳と言うのもあるし10歳と言う報道もあるので

定かではないけれど、少女マンモスです。

名前の由来は発見されたユカギルから

全身冷凍保存標本です。

 

 他にもマンモスの全身骨格やナウマンゾウの骨格、

メスのケサイKOLYMAコリマの標本、

ケサイの個体数はマンモスより少なかったというし

群れで生活しないため、発見するのも困難で

コリマが見つかるまでは骨格と壁画でしか確認されていなかった。

撮影はご法度。

こちらも全身冷凍標本、世界初公開 貴重すぎる展示会。

 

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ずらっと並んだ骨格標本。サイズと言い数と言い壮観

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ちょっと印象的だった標本。切ない顔がなんとも言えない。


はじめ人間ギャートルズそのまんまのマンモスハウスなんかも展示されていた。

 

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軸組を骨と牙で組んでテント部分は皮で覆う。 ・・・・臭いそうで怖い

  YUKAは永久凍土の中からほぼ完全なかたちで取り出されたそうで

体毛などもそのまま残っていた。

さらに

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脳が残っていた。

奇跡の発見と言われたのは、この脳が残っていたことが大きかったと思います。

 

ケースのなかで完全に温度管理されているYUKAは

ぞうの子供くらいの大きさだった。

あの時は小さいなと思ったけれど

(実は約3メートルの標本)

小さかったから輸送、展示も可能だったのだろう

大人のマンモスだとこうはいかなかったかもしれません。

 

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ケマンモス骨格標本  YUKAが成長したらこんな感じ。この標本がメスかはわからないけど。

ゆっくり時間をかけてみることができた。

もっと毛だらけなのかと思っていましたが

どうやらところどころうしなわれているようです。

頭骨、助骨、下あごと内蔵はなかったそうで、

体の丸みは失われており

これが小さいと感じた大きな原因。

人間に狩猟された可能性があるという。

TVのギャートルズは肉を食べているけど

なぜ体が残っていたのか本当に不思議。

 

 親マンモスは近くから出ていないから、逃げる途中ではぐれでもしたのか

もっと奥のまだ人間の手が入らない永久凍土の中にいるのか

そんなことを考えながらこの小さなマンモスを眺めていた。

 

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YUKAは撮影禁止。 代わりに出口に展示されていたYUKAモデル。鼻が動く

 

 どんな方法でこの絶滅種を動かすのか

 

 近畿大学のチームはマンモス復活に長年取り組んできたという。

今後の研究チームの発表を待ちたいと思いますが

損傷の少ない細胞が得られたら・・・

YUKAの脳細胞なら可能性はありそうです。

 

恐竜を現代に蘇らせたいと思う少年のような思いに近いのかもしれない。

現代にマンモスが歩く日が来る。

追い求めたい夢でもあり、

そっとしておいてあげたい気もするニュースだった。