中高年のひきこもりこんなに多いと思わなかった
中高年のひきこもり61.3万人
先日内閣府が中高年の引きこもりは61.3万人と調査発表しました。
そこらの県庁所在地の人口より多いです。
数字の近いところで鹿児島市の人口は59.7万人。
今回の調査は
40才~64才
自室、自宅から出ない
趣味の用事やコンビニ等行く以外外出しない
と言う状態が6ヶ月以上続いている人と定義されました。
あわせて
従来、主婦・主夫は対象外とされていた人も
家族以外とは接触しない状態の人を含めての調査です。
ここに今まで見えにくかった隠れ引きこもりがかなりいたんじゃないでしょうか。
原因は誰にでもありそうなこと
引きこもりの原因は
複数回答の上位5つで
退職した 36.2%
人間関係 21.3%
病気 21.3%
職場になじめない 19.1%
就職が上手くいかない 6.4%
定年退職は別として、誰にでも経験ありそうなことがきっかけです。
5つの原因の中で病気以外は仕事のなんらかの事がきっかけになり
悪循環しているともとれそうです。
若年層の引きこもりより多い
ずいぶんと前から若年層の引きこもりが社会問題化していました。
内閣府が初めて調査した2010年
15才~39才の若年層の引きこもりは69.6万人
さらに予備軍が155万人いるとされていましたが
今年の調査では54.1万人と調査を開始した時期よりは
減少しています。
逆に今まで調査対象にならなかった中高年者の引きこもりが
若年層よりも多い61.3万人。
うち男性が76.6%もの割合です。
比べる対象がないのでなんとも言えないけれど
若年層引きこもりがそのまま年をとり
数字を膨らませた割合は相当ありそうです。
若年層と合わせると引きこもりは115.4万人という数字です。
40才を超えて引きこもりに
40代~60代になって引きこもりになった人の割合は50%超えです。
原因はいろいろあるとは思いますが
再就職は相当不利になって来る年齢で
自分の望む就職先にはなかなかありつけない。
まじめに就職活動をし自分の希望よりもランクを落とし
面接をくりかえしても採用されない。
最後には絶望感と無気力。
そういう人もいるでしょう。
蓄えのあるうちはまだいい
それも尽きると家族頼みになってしまう。
中高年の引きこもりは深刻
配偶者が支えてくれているという人もいますが
引きこもりを支えている親世代はすでに高齢です。
高齢の親と同居し親の年金で暮らしているのが現状です。
この状態で親が介護状態になったりしたら面倒みられるんだろうか。
親が亡くなった時どうするつもりなのか。
余計なお世話ですが・・・・
今回、初めて調査が行われたのですが
若年層よりも多いと言うのは少し意外だった。
中高年になってからのひきこもりでは今後何かのきっかけで
就職を模索しても採用する側はブランクをきらいます。
年齢に加えブランクありでは
就職活動も思うようにいかず逆戻りしてしまうこともありそうです。
かつて若年層の引きこもり対策がとられていましたが
中高年のひきこもりの方が高齢の親を巻き込んでいる分深刻です。
なにか社会復帰させる対策を早急に立てないと、今後も増え続け
財政に負担がかかることになるかもしれません。